【デスクワーク以外の技術職の方、職人さんはよく動くなら運動はいらない?不便と快適を使いこなす】2016/3/22
便利すぎる環境に囲まれた現代の日本。
それにより、ほんの数十年前まで生活の中で使っていた箇所の何割かを使わずに済むようになりました。
これはいい事のようにも聞こえますが、人間の身体というのは、筋骨格を動かすことで水分、養分、細胞の新陳代謝が活発に起こるという側面から考えると問題点の方が大きいと思われます。
ここで動かさなくなっている部分は、実は非常に重要な箇所である事が多いのです。
デスクワーク等の筋骨格の動きの少ない業種の方の不調の要因の多くはこの辺りに起因します。
職人さんや技術職の方等の良く動いて働いていらっしゃる方は大丈夫なのかというとそうも言えない事情がございます。
道具、技術の進歩でやはり酷使する箇所と使わずに済んでしまう箇所の差から、姿勢や骨格操作に狂いが生じ、原因がわかりにくい不調に陥りがちです。
職人さんや技術職の方等は、未熟なレベルの方は無理な動作で不調が起こりやすいのは理解していただきやすいかもしれませんが、高レベルな方にも問題が起こりやすいのです。
技術レベルが高いという事は、その業務をその環境の中でスムーズに高精度で高水準を維持していくのに特化した動作、姿勢になってきます。特定の姿勢、動作への偏重の問題です。これはレベルが上がるほど顕著になってくる問題です。
筋骨格の動作の量自体の問題ではなく、身体を支え、動かすのに重要な部分が上手く機能していないが為に起こっているのです。
基本的には使い過ぎている箇所と、使わな過ぎている箇所の問題なのですが、実は使わな過ぎの問題の方が多いようです。
というのも、現代の日本の環境からは雲泥の差のほんの百年程前の日本人は、平均体格も非常に小さかったにも関わらず、
一日に数十kmを日常的に容易に移動する飛脚、籠担ぎ、人力車夫
米俵(約60kg)を両肩に担いで行き来出来て一人前と認められた
(強者の話ではなくあくまでも一人前。ある農村部では女性が300kgを担いで動かしていたという記録もあるようです。)
同じ日本人という人種のほんの数世代の違いで遺伝的要素はそれほど大きな差はないでしょう。
環境要因も影響しますので、単純な比較や、同じ事を出来るようになる必要はないかもしれませんが、本来ここまで出来る潜在能力を眠らせている可能性が高いのです。
この人達ですらも、恐らくもっと昔の原始人と呼ばれる人達の環境から比べたら、平らな床で寝られたり、農耕、狩猟、生活、騒乱時の道具も進化して現代と同じような問題が出始めていたようです。
一説には、古流武術の活法(養生法)、ヨガ、太極拳に代表された大陸拳法等は、こういった問題に対処するために編み出され、長い年月をかけてノウハウを蓄積してきたという側面もあるようです。
ごく簡単に表せば、
意図的に不便な状況を作ったり、特定部位を動かしにくい状況を作る事で、重要な部分を覚醒させる
というノウハウです。
当方では、この古来よりある不便を意図的に作り出す事を利用する方法で身体本来の眠っている部分を生き返らせて動きを適正化した上で、対照的に整った、揃えて動かしやすく、ピンポイントで狙いやすい近代トレーニングノウハウを組み合わせて、問題点、ご要望に適したメニュー構成を提供させていただきます。
不便と快適
相反するような二つの面を持つノウハウを巧みに組み合わせた時の、一味も二味も違う効果を行っていただいたらご実感いただけると思います。
無料カウンセリング(説明相談会)随時受付中です。
お気軽にお問合せ下さい。
古谷桂二郎
http://ameblo.jp/adl-navi/entry-12099315636.html
【早朝に行う運動のメリットと注意点】2016 3 20
東京マラソンはじめとしたレースが続き、マラソン、ジョギングを健康管理やダイエットに行う方も増えてきました。
その中でも日常が忙しく、スケジューリングが難しい方の中には、早朝に運動をする方も増えてまいりました。
私と現在契約されているお客様にも早朝にトレーニングされる方がいらっしゃいますし、以前勤務していたトレーニングジムでも出勤前にトレーニングされる方もいらっしゃいました。
共通するのは決めた習慣は必ず守る方が非常に多いという事です。
運動をするのに重要な習慣作りという事では非常に素晴らしいのですが、気を付けたい危険もあります。
【危険要因】
●起き抜けは血流が緩やかになって血管収縮状態にあります。
●睡眠中の水分喪失で血液中の水分も不足にあります。
(自覚しやすい発汗の少ない冬季も代謝熱発生等で多くの水分が失われています。)
●その状態での運動は血管、脳、心臓等の重要な機関を危険に晒すことになります。
【回避法】
危険要因のような状態は、個人差、状況による違いはありますが、30分位で通常に近い状態になる事が多いようです。
○ゆっくりと起き上り、目が覚めてきたところでゆっくりとした大きな動きの体操やストレッチで血管や各器官を通常状態に戻す。
○並行して水分をゆっくりとこまめに取る。
(一気に大量に飲んでも、処理しきれずに尿になって排出され、腎臓の負担も大きいので、少しづつこまめに。)
【メリット】
○前日の最後の食事からの時間が睡眠時間を挟んで多く経っているので、血中糖分が少なく、脂肪を使いやすい。
○一日の早い段階で血管が通常状態で活動しているため、基礎代謝が上がる。
○体内時計の狂いを直しやすく、一日の活動量が上がるので、夜に入眠しやすく、熟睡がとりやすい。
○一日の早い時間に行う為、他のスケジュールの影響が少なくて済む。
危険回避は、注意していれば容易に出来る物です。
多くのメリットがあり、一日を活動的に過ごせる朝の運動を皆様もいかがでしょうか?
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古谷桂二郎
【トレーニング時に踏まえる注意点 筋肉伸縮と呼吸】2016 3 2
今回は、ほぼ全ての目的に当て嵌まる重要なのに疎かになりがちな部分に触れたいと思います。
それは、目的の筋肉の伸縮、呼吸に関してです。
運動を行う時に一番最初にして基本の更に基礎ともいうべき問題です。
運動によって何らかの効果を得ようとする場合に、目的を問わず身体の機能として重要な事として
血液による酸素、エネルギー他の運搬
があります。
これは動脈での供給だけでなく静脈による老廃物の除去も含みます。
これらが全身において充分に機能していない状態での運動は大きく効果が低くなります。
重要な物資が届かず、必要な排出が中々進まないのですから当然ですよね。
この運搬する機能ですが主に筋肉の伸縮に伴ってポンプのように機能します。
運動をすることによるメリットはまずここから得られますが、人間の動作は様々な関節の共同作業で動きを形成しております。
しかし、
特定の動作への偏り(依存)
姿勢の乱れによる一部への負担増(反面で使用頻度激減)
が起こると様々な不調に繋がります。
使い過ぎ、使わな過ぎによる弊害
です。
使い過ぎた部位は適切なメンテナンスがないと・・・
萎縮してポンプ作用が機能しない。
↓
機能低下
↓
負傷
使わな過ぎた部位は
使用頻度が低い事による特に末端の毛細血管の萎縮、対価
↓
代謝(細胞の入れ替わり)低下
↓
細胞劣化が進む
↓
痛み、負傷の激増
といたった現象が両極端に分かれて発生します。
どちらも機能上芳しくない状態で、気力、活力も奪ってしまいます。
これらの解決を図る必要がありますので、まずは
大きな筋肉を大きな動作で動かす基本的な種目(動き)
で
その時点で動かせる可動域いっぱいに動く
特に人間の動作の起点になる脊椎(背骨)から手足に力を伝達する大きなポイントになる
重心点(骨盤中央部付近)に近い、足への力の伝達に重要な股関節を動かす筋肉
腕へのの力の伝達に重要な肩甲骨周辺の筋肉
が優先度が高くなります。
それも分類した時に応用動作に基本的要素になる単純ないくつかの動作が重要になります。
限定された特定の動きからはじめると、その動作の場合のみの修正にしかならず、場合によっては別の問題を新たに産んでしまいます。しかし、様々な動きに組み込める単純な動作からはじめると、その途中において複雑な動作の乱れが修正される事も少なくなく、根本的な要素の解決の為、別の問題要素を産むことは少ないのです。(この辺りの動作関連は近いうちに踏み込んだ物を掲載予定です)
この重要な動きを大きな動きで
呼吸を動作に連動して大きく
行ってください。
呼吸音がはっきりと聞こえる少し大げさなくらい
がいいでしょう。
運動初期の方でしたら軽負荷でも反復だけでも代謝向上、発汗が起こる場合もあります。
また、日常生活においてもこの働きが活発になる事で疲労回復、睡眠の質向上、集中力の向上、健康上の効果等も期待できます。
動作と連動して
というのも重要です
基礎段階や修正時にこれを神経に覚えこませることで、メリットを得るための最後の大事な苦しくなる場面でもきちんと呼吸、血液運搬の為の筋肉の伸縮が無意識の中でも行えるようになります。
踏み込んだ内容のメニューは勿論有意義ではありますが、上記の事を踏まえる事でより確実に高い効果をえられます。
順調に効果を出したい初歩の方は勿論、負傷が多かったり上達に行き詰っている熟練者の方も一度見直してみてはいかがでしょうか?
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